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9章:韓国人 (1/3)

9章:韓国人

メーカーを後にして、買い物がしたいからと言って、よっちゃんに原宿でおろしてもらった。

帽子が欲しいなと思って、フラフラと1人で原宿を歩いていると、後ろから声をかけられた。

「スイマセン。アリササンデスカ?」

片言の日本語。

振り返ると、若い男の子が4人くらい、ありさの後ろに立っている。

「はい、そうですけど。」

「ボク達、韓国ノ学生デス。アリササンノ、ファンデス。」

「ああ、ありがとうございます。」

韓国人がありさを知っているとは、予想外だったのでけっこう驚いた。

韓国のメディアの仕事はしたことがない。

ありさの知らないところで、日本のAVの動画が韓国で出回っているのだろうか。

「ガンバッテクダサイ。」

「ありがとう。頑張ります。」

1人1人と握手をして、写真を撮った。

日本のAV女優がよほど珍しいのだろうか。

ありさに会えたとこに、かなり感激しているようだった。

ありさも、外国で自分を応援しているファンの人がいることを知って、励みになった。

ありさがその場を後にしても、韓国の男の子達はずっとありさの後ろ姿を見続けていた。
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アクトレス ©著者:伊吹

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