ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

31章:自己犠牲 (1/9)

31章:自己犠牲

ある時、ベッドでぼんやりとセブンスターを吸いながら、拓海が聞いた。

「お前にとってさ、愛ってなに?恋と愛の違いって、何だと思ってる?」

煙草の煙をくゆらせながら、相変わらず目だけはギラギラした顔で、拓海はありさに問い掛けた。

それは、考えたこともない定義だったから、ありさは暫く言葉が出ない。

ベッドの中で、拓海に向き直り、自分なりの答えを探してみたが、出たのは陳腐な言葉だった。

「…えー、何だろう。好きで好きでしょーがない、みたいなことかなぁ。もう、その人以外、誰のことも好きになることなんて考えらんない、みたいのが愛?恋は、もっと軽い感じ?うーん、わかんないや。」

拓海は、嘲笑した。

「ありさって、やっぱその程度なんだな。まだ、誰のことも愛したことないんだ。ありさの、好きとか、愛してるって言葉めちゃくちゃ軽いもんな。」

「えー、それは心外。あたしなりに、真面目に好きだし、ちゃんと愛してるよ。軽いなんて、思ったことない。」

262 /276

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

アクトレス ©著者:伊吹

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.