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18章:不信 (2/6)

「え!?ちょっと待ってね!」

監督がモニターの時間を確認しながら、考え始めた。

「うーん、どうしたの、ありさちゃん?あそこ、痛くなっちゃった?」

監督が努めて優しい口調で問いかけてくる。

「うん、なんか調子悪いわ。ごめんね。」

全く悪いとも思わずに、ぞんざいにそう答える。

「大丈夫か?ありさ。さっきの絡みであそこ傷めちゃったか?」

相田さんが心配そうな顔でありさを気遣ってきたが、何もかもが演技に見えた。

前のシーンの男優のせいにしてんじゃねーよ、このタコ。

「I徹、デカチンだからなぁー、あのやろう。」

音声さんが現場の雰囲気を和ませようと、冗談めかしてそんなことを言うと一瞬の笑いがおこった。

「じゃあさ、あと5分だけ我慢してくれる?最後にちょっと盛り上がる雰囲気を作って、発射にするから!ごめんね、ありさちゃん!」

監督は何ひとつ悪くないけど、ごめんねをやたら繰り返した。

「疑似でいいから!抜き差しは撮んない!」

相田さんにそう指示を出すと、再びカメラが回った。
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アクトレス ©著者:伊吹

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