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1章:俺 (2/4)


いつから此処にいるのか、またいつまで此処にいるのか、俺は一切の答えを知らない。

気がつけば此処にいて、為す術もない儘にとりあえず生きてきた。

いや、この状態を「生きている」ともし呼べるのならば。

しかし俺の自我はここにある。

「我思う、故に我あり」と言った哲学者がいたが、俺の場合はそれが通用するのかわからない。

俺は「生きている」のだろうか。

俺はなんで此処にいるのだろうか。

そんなことを考えすぎることに飽いてしまった俺は、とりあえずこの現状を受容することにした。

受容。

自分で書いていて笑えてきた。
何一つ受容などしてはいない俺もまた、俺なのだと思う。

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多重人格 ©著者:いたる

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