夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
-book.hostlove.com-
ホスラブ小説
ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!
5章:共同生活②
(21/21)
メニューを閉じる
ホスラブ小説ホーム
あなたのしおり一覧
小説総合ランキング
ピックアップ作品一覧
昨日の閲覧上昇作品
作品評価ランキング
カテゴリ別ランキング
作者別ランキング
新着作品から探す(カテゴリ別)
みんなのレビュー
みんなの作者ニュース
みんなのファン登録
小説を作成
作者ログイン
小説ご利用ガイド
サイトニュース
少なくとも俺は、放り出そうとしたのだ。
現在のこの全てを、此処にいることも全て、全てを何も無かった事にしたかった。
間違いなく、死を希した。
奈津がしただけで、俺が表に出ていたら俺がそう言う事をしようとしたのだと思う。
ただ俺の存在は特殊だ。
動かなくても、食べなくても、寝なくても、俺は「生きて」いける。
逆に言えば、
食べなくても、眠らなくても、動かなくても、「死」なない。
この身体を殺さなくては。
この身体を殺さなくては俺は死なない。死ねない。
もうその全てが面倒だった。
だから放り投げようとした。
自分が沈む事で。
視ない事で。
生という物を無視する。
そう言う方法を取ろうとした。
俺の脳裏にまきこさんの言葉が鳴る。
『きっとどうすることもできなかったんだよ』
凛々と鳴る。
俺には、奈津の身体だけは、どうにかすることが出来た。
俺はそれを放棄しようとした。
出きるのに、放棄しようと、した。
奈津の手を汚させようとしたのは俺だ。
どこかで俺は理解していたから。
俺が鍵だと云うことを。
<前へ
58 /129
次へ>
しおりを挟む
この小説の「目次」を見る
この小説の「レビュー」を見る
この小説の「トップ」へ
※この小説を友だちに教える⇒
メール
多重人格 ©著者:いたる
しおり一覧
小説を探す
小説を作成
作者ログイン
夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで
全ての機能が利用できます!
http://book.hostlove.com
[ホスラブ小説]
広告募集係り
Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.