ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

6章:共同生活③ (2/7)


胃洗浄が行われたかどうかは解らないが、保護室での日々は、俺が起き上がれるようになってすぐに解放された。

ただし、保護室で陰部を石鹸でガシガシ洗われた事も、鼻の管を抜く時にやたら痛かったのも俺の記憶としてしっかり焼き付いている。

保護室のドアは看護師が入るため開かれていたので、俺は鉄格子横の便所だけは絶対に使わず、点滴のぶら下がった棒を押してトイレまで行った。

入りたくはないが女子便所に入った。
身体が女だと云う事を嫌でも痛感させられるので、女子便所に入る事ほど屈辱的な事はないが、
部屋の便器を使うよりははるかにマシだった。

身体が元に戻ったところで俺は前と同じ大部屋に戻された。

別に何が懐かしい訳でもないが、自分が多少マトモになった気がして安堵した事だけは覚えている。

・・しかし、こんなに長時間表に出ている事は初めての事だった。

身体を使えば眠くなると言う、当たり前の睡眠欲も体験出来た。

元々不眠症で良かったと感謝する経験も。

もう二度と、海斗を表に出さない。

その為に、俺は眠らない。

60 /129

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

多重人格 ©著者:いたる

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.