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4章:皇子、降臨
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「座れば?」
セイヤは冷たく言った。
「うん。」
私は席に着く。
セイヤは隣に座った。
「…アンリ、一体何してたんだよ」
セイヤはあくまでも感情を抑え、声を落として尋ねる。
「セイヤ…アンリはもう居ないの。今はレイラって呼ばれてる」
私はタバコの煙りを吐きながら答えた。
「…やっぱり。お前はそんな事して俺が悦ぶとでも思ってんの?」
…相変わらず冷たくて綺麗な眼。
「分からない。でも…私の勝手」
眼を合わせると呑まれてしまいそうで、タバコの煙りで視野をぼやかした。
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ジルコニアの輝き2 ©著者:バニラ
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