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6章:眠りの浅い朝 (1/1)

6章:眠りの浅い朝



ヴーヴーヴー


眠って1時間経つか経たない頃からずっと鳴り続ける私の携帯


見なくたって相手は分かってる


…一人で

私のためのご飯を作って待っててくれたホストくん


鳴ってるのを気付かれないように手で強く握って、布団に押し付けて、なるべく振動が聞こえないようにした


『携帯…鳴ってる』


気付かれてた…


「お客さんだよ」



『嘘つくなよ。…彼だろ?』


「……」


『…帰れよ。もう帰れよ』


「大丈夫だよ」


『うるせぇよ…いいから帰れよ。待ってる人間いるんだから帰れよ』


「なにそれ」


『もういいから。帰れよ』


「むかつく」



『帰れ。タクシー呼んでやるから』


「うざい。帰る」



顔をまともに見れなかった
悲しそうな顔をしてるってわかったから

でもズルい私は逃げた


頭のはじっこで家で待つホストくんへの言い訳を考えながら…





私は最低だ

保険を作ってるのは私だ



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老後はいらない? ©著者:ぽん

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