9章:【ストップモーション】 (2/5)

<23:15 彩>

「ところで達哉、僕は何をしたらいい？」

「とくに特別な事はしなくていいよ。
海渡は普通にホストしててくれれば。
それだけで店に箔がつくし筋が通るから。
何かして欲しいときは言うよ。」

「OKじゃあ明日から何時に来ればいい？」

「Qもあるだろうし…
そこは任せるよ。」

「２時くらいからだっけ？
じゃあ１時半に同伴して来るよ。
達哉に会いたがってる人も居るから。」

「んなに給料払えねえぞ。」

「大丈夫。自分の給料は自分で稼ぐから。」

「泣き虫の海渡が頼もしくなったもんだな。」

「今はそれも武器だよ(笑)
あの頃の僕は達哉に助けられてばっかだったから…」

「海渡Thanks。」

「じゃあ明日ゲスト連れて来るから楽しみにしてて。
今から同伴だから。
じゃあね(^o^)」
海渡はそう言って出て行った。

「あんなナヨっちい奴で大丈夫なんすか？」

「暁、あんなナヨっちい奴でも年間2000万以上稼いでっからな。」

「マジッスか!?」