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8章:【蟹】 (5/5)

<PM22:20 彩>

「という事なんだけどどう思う?」

「別にいんじゃないっすか。
どうせ文も薫もラストまで居るからスナックの方の客にも対応出来るでしょ(笑)」

「やっぱお前はわかってんよな。
白のスーツは譲るよ♪」
俺はノリの肩を抱きながら言った。

「俺、自信無いッスよ。
何すりゃいいっすか?」

「暁はとりあえずコマ前でキャッチだな。
お前みたいなタイプ好きな女も居るからさ。
Level4の奴らに負けんなよ(笑)」

「トオルぅ、ノリと暁と3人で大丈夫なの?」

「文、俺が何も考えてないと思う?」
俺がそう言ったときタイミング良く彩のドアが開いた。

「おっ♪来たねケン。
桜から聞いた?」

「トオルさん面白そうッスね。
喜んで手伝いますよ。」

「あと1人赤坂のナンバーが来るんだけどな…」

「誰です?
歌舞伎で通用するんすか?」

「大丈夫だよケン。
アイツは大丈夫。」

「スンマセーン。達哉居ますか?」
見た感じにホストとわかる男が入って来た。

「海渡。随分とホストらしくなったじゃん。」

「達哉ぁ!全然連絡も無しで何してたんだよ。
桜さんから聞いてびっくりだって!」
そう言って海渡は俺に抱きついて来た。

「お前キモいから離れろっ!?
俺は男を抱く趣味は無い。
それにきな臭い事ばっかしてたから連絡取らねえ方がいいかと思ってさ。
でも今回は頼りにしてんぜ♪」

「うん、ありがとう。」
海渡はそう言って涙を流した。
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DESIRE 〜3rd season〜 ©著者:TOORU

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