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9章:同業
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優星はさりげなく
私の左隣に移動して
耳元でコソコソ話してきた。
「あの向かいの席の2人組の女の子わかる?」
私はさりげなく前を見て
真顔で頷いた
「あのおれらから見て左のヒョウ柄の服の子、迅のお客さんね、結構タチ悪いから気おつけてね、」
優星は少し真剣な声色
で私に話し、私が頷くと
よし、と言ってお酒を
クイっと一口飲んだ。
その話しを彼から聞いて
意識してみると彼女の
視線は痛いくらいに
私に向いていてそれは
醜い嫉妬心から来てるもの
だというのもひしひしと
伝わってきた
『優星くんありがとう。』
優「いいって。それよりもし何かあった時のためにさ、番号教えといて?相談のるし。」
『えぇ。助かります。ありがとう!』
そう言って優星と
アドレス交換をした。
これが後から起きる
事件の引き金を引くなんて
この時は全く気づかなかった
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格差社会 ©著者:茅乃@味噌
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