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14章:−静かに綴じる− (2/6)


大きなベットに2人
腕枕をされて、静かにお喋りをする。

リキは時々髪を撫でてくれながら、おでこや髪にキスをする。




リキ『帰るんですね』


アタシ『アタシの住む場所じゃないからね。』


リキ『そうですか?僕は真面目に…いや、いいです。』


アタシ『リキ…』


リキ『ん?』


アタシを抱き寄せた。



アタシ『おめでとう』



リキの顔を見上げながら、やっと《おめでとう》って言えた。



リキは優しく微笑んで、おでこに、鼻に、頬っぺたにキスをした。



リキ『ありがと。』



徐々にスリップをはだけさせて、首筋や肩、腕に唇を這わせる。
頭を抱き、進行方向の邪魔をしないで、唇の行き先を感じる。



アタシ『ア…ハァ、ンンッ』



優しい唇や舌先が全身を愛撫した。
触れた部分に道筋が出来たみたいに感覚が残る。




胸に1つ赤い印



アタシ『ンッ…』



リキ『僕の印つけておきます』


アタシ『アッ…子供じゃないんだから…。』



リキ『ハハハ








夢見心地でリキに抱かれ、何度も頭を白くさせた。


頭が白くなる、なんて表現誰が考えたんだろ。実にぴったりだった。
肌が直接感じる感覚と、脳が感じる感覚が1つになる時に白くなる。




リキはアタシの中で果てる。




しばらくキスの嵐





アタシ『ンッ、はあはあ…息、できない…。』


リキ『まだ、足りないくらいですよ愛希さん、次、日をあけずにまた来て下さい。結婚しましょう。』


アタシ『フフ



OKの合図…
残りわずかな人生

自分より遥かに若い、と言っても10歳しか離れてないけど、彼に託しても良いかな。






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…愛のかたち… ©著者:愛希

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