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7章:−女の恨み−
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一方誠一郎は。
とにかく何がバレたんだ?
今日会社行っても問い合わせはなかった、なんて言ってたし。
愛希は探る事なんて今までなかったし。
★
おっと
★
『もしもし、誠一郎くん?旅疲れはなかった?』
俺
『なかったよ。良い旅だった。★は?』
★
『楽しかったし、本当に旅行出来て嬉しかった。口だけだと思ってたから。なんか…愛感じた、みたいな。』
俺
『俺もだよ、また行こうな。』
★
『奥さん大丈夫?完璧にやれたんだよね?』
俺
『それがさあ…実家に帰ったんだよね。ひどくキレてるみたいでさ。もしかしたらバレたかも。』
★
『え…アタシたち、別れなきゃいけないの?』
俺
『家族優先だからな。最初にお互いの決め事だったろ?』
★
『いや…あんなに愛してるって言ってたじゃん。あんなにHしたじゃん。本当は騙したの?』
俺
『騙すなんて、そんな事しないよ。ちゃんと好きだよ。』
★
『足りない…』
俺
『えっ?』
★
『それだけじゃ伝わらないっ』
俺
『愛してるよ。』
★
『今から会いたい…』
俺
『無理だよ。家族のことが片付くまで動けない。明日会社で。』
★
『またそーやってはぐらかす。家族、家族って。アタシもちゃんと人間なのに』
俺
『困らせるなよ…。明日…な?昼飯一緒に行こうな?』
こうゆう時、女ってわざと駄々をこねるんだよな。
なんか懐かしいけど。
愛希を手に入れるまで、遊んでた女がそうだった。たまになら可愛いんだけど、非常事態の時はやめてほしい。
残業週間の時に出会った。仕事仲間として。
お互い子供の話で盛り上がって、いつのまにか2人きりになっていた。
顔立ちは普通だけど、なんか、魅力的な女だった。
仕草がとにかく女らしくて若さもあって、肌がきれいだった。
俺は見惚れていたらしい。愛希と会ってちゃんと毎日会話していたら、そんな事にはならなかっただろう。
愛希もpartyだの、仕事だので忙しくしていたからなかなか時間が合わなかった。
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