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6章:−兄弟どんぶり−
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誠一郎の残業週間が終わって、また平和な生活が始まった。
海羽が小学校行って、大海が保育園に行ってる間がアタシの唯一自由になる時間
買い物にでも行くかな。
なあにしようかな。
駅まで歩く。
ぼーっと。
日差しが柔らかくて、なんだか気持ち良いなあ。
ぐいっ
『危ない
』
アタシ『え…?』
『赤ですよ、信号
』
アタシ『あ、すいません。つい気持ち良くて。』
『気を付けてくださいね』
よく見ると、若い
勇太郎くらいかなあ。
あいつ元気かなあ。
助けてくれた人が一瞬アタシを見つめた。
リーチと同じように目が色素薄い色をしていた。
アタシ『あなた、目がきれい
』
『はあ?
どーも。』
アタシ『じゃー、これで。』
『あー、だからまだ赤です』
アタシ『駄目ね、アタシ(笑)お名前は?アタシ愛と希望の希って書いてひかり
』
『悠吾です。』
アタシ『悠吾さんね。助けてくれてありがと。ちょうど喫茶店行くんだけど、お時間あるならいかがですか?』
悠吾『ナンパですか
初めてだな。行きますか。』
勇太郎みたいに長身でスッキリした筋肉質な感じ。細身のスーツがよく似合っていた。
顔は…特に特徴があるわけではないんだけど、とにかく目がきれいだった。
スタバに入る。
アタシ『営業さんか何か?』
悠吾『はい
』
アタシ『爽やかだもんね。旦那も営業だから。同じ匂いがする
』
悠吾『主婦ですか。見えませんね。』
アタシ『ありがと
優しいね』
悠吾『本音です
』
年はやっぱり勇太郎と同じくらいで、休みはサッカーをしているらしい。
アタシ『だから、筋肉質な感じがするんだあ。素敵
子供がやんちゃだから二の腕は筋肉質だよ』
悠吾『子供までいるなんて、びっくりだなあ。』
アタシ『上が小学校一年生の女の子で下が四歳になるの。』
悠吾『へえ
立派にお母さんですね』
なんて話をしていた。
帰り際に、よくこのあたりに来るらしく連絡先を交換した。
悠吾『
しますね
』
アタシ『主婦は案外暇な時間があるから、楽しみにしてるね。お仕事頑張って』
悠吾『珈琲ご馳走さまでした、また
』
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