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5章:−親離れ− (2/11)


専門卒業してあれからまた3年


2人目が生まれて、海羽は小学生になった。
下の子は男の子で大海と書いてヒロウミと読む。





海羽『またー


アタシ『なに今度は


海羽『ヒロがおもちゃ箱ひっくり返すー



海羽は色白で真っ赤な口にくりくりの目でお姫様みたいな子になった。
大海は誠一郎に似てすっきりした顔をしてた。たぶんイケメンになる。
保育園でもう人気者になったらしい。




アタシはネットで服を売る趣味をまだ続けていて、時々また病気も出る。

妊娠して出産するまでは、さすがにおとなしくしていたけど、生まれてちょっとしてから、また長谷川さんやリーチとかと密会していた。




今日から誠一郎がまた魔の残業週間突入
って事は
アタシは男との密会週間になる。



最近また出会いがあった。




大学二年生の勇太郎
アタシと7つくらい違う。
野球部らしく焼けた肌にむきむきの鍛えた筋肉がまた良かった。


まんまイチローみたいな顔してイケメンだった。
アタシが既婚者で、男いる事も知ってる。




勇太郎『やっと俺の順番回ってきたあ


アタシ『うまいんだからあ。たくさん彼女いるくせに。まあいない方がおかしいかまだ大学生だし』


勇太郎『部活か、愛希さんだもん俺



出会いは普通にナンパ
アタシもまだまだ大丈夫みたい。子供2人生んだのに。
たまたま1人で買い物して喫茶店に入って珈琲を飲んでいたら、勇太郎が声かけてきた。


勇太郎『たまにいらっしゃいますよね』



勇太郎はここでたまにバイトしていて、アタシもたまに行く。


バイト中に番号を渡された。


勇太郎『あのお店には内緒で。良かったら連絡ください



出会いはそんな感じ。



勇太郎は変な性癖がある。

初めて、お泊まりした日
泊まる約束はしていないんだけど。
何回かデートして、手をつなぐようになり、何回かまたデートして、公園やホームの死角でキスをするようになり、そろそろかなって時




その日カラオケに来ていた。
散々歌って、アタシが曲を選んでいたらいきなり押し倒されて、キスをされた。





アタシ『勇太郎…』



不器用な感じがまた可愛い。一生懸命だった。





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…愛のかたち… ©著者:愛希

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