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3章:−持病−
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3ヶ月くらい、こんなゆるい生活を送っていた。
晃典『愛希頑張ってるな。』
アタシ『卒業しなきゃ恥だよね、一番姉さんなんだし。』
晃典『あんまり頑張り過ぎて育児も旦那も野放しにするなよ(笑)』
アタシ『アタシは大丈夫
』
ふっ、と身体があったかくなった。
アタシ『な…』
晃典がアタシを抱き締めたのだった。
アタシ『どおしたの?あ…』
ちょうど美月が入ってきた時だった。
美月『え…信じらんない』
晃典『あ…まずいな、美月
』
美月は飛び出してしまった。
アタシはその場から動かず、引き続き課題をやった。
アタシには関係ない。
アタシは抱き締められただけだから。
晃典『美月ー
』
美月『愛希ちゃんとデキてるならデキてるって言えば良かったじゃん
』
晃典『デキてないって。』
美月『じゃー、あれは何?別にデキてても家族には言わないよっ
』
晃典『デキてないんだよ…本当に。』
美月『アタシの気持ちもてあそんで…。ひどいよっ』
晃典『だって誘われたもんをどうしろって言うんだよ、美月が遊びに行きたいって言うから付き合ったんだろ?』
美月『妻子持ち相手に、好きじゃなかったらデートなんかしないよっ。逆に給料もらうよっ。』
晃典『気付かなかった訳じゃないよ。でも…ずっと片思いだったんだよ。嫁みたいな感情とは違うけどな。愛希は不思議な奴でさ。誰からも人気なのに欲がなくて…たまたまこないだリーチとヤッたの見ちゃったんだけどさ。気持ちは消えなかった。』
美月『ひどいよっ。ひどい…』
晃典『美月…ごめんな。』
しゃがみこんでしまった美月の頭を撫でた。
美月『アタシは応援出来ない…だって、入学した時からずっと…ずっと片思いで、やっと2年になって、デートするようになったのに…途中から来た子に持ってかれるなんて…』
晃典『あいつが俺に感情ないのはわかるだろ』
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