2章:−旦那とﾊﾞﾂｲﾁ紳士− (3/12)

のぼせる前になんとか脱出した。



誠一郎はまだ入ってるらしく見当たらない。
ｱﾀｼは軽く館内を見て回った。



誠一郎『おぃ。探した』


ｱﾀｼ『ｱﾀｼの方が先だったから』


誠一郎『入口にいてくれなきゃー。行こう』



部屋に戻ると同時に仲居さんが来てお料理の準備をしていた。



部屋食だけど、ちゃんとﾀﾞｲﾆﾝｸﾞのお部屋で食べる。
小さなお部屋だけど、緑に囲まれていてｶﾞﾗｽ張りになっていた。




凄い不思議な造り。
そこだけ別世界のような。



仲居『冬になれば雪に包まれて、素敵な景色になるんですよこちらだけ浮いてるみたいな。』


誠一郎『へえ見てみたいなあ。』


ｱﾀｼ『良い匂いがする〜』


仲居『本日のMENUはﾃｰﾌﾞﾙ端に置いてあります』


ｱﾀｼ『お腹すいたね』


仲居『ごゆっくりお召し上がり下さい。』





ﾃｰﾌﾞﾙには隅々までお料理が並べられていた。






一通り食べ終わり、仲居さんが片付けに来た。


部屋に戻るとふっくらしたお布団が２つ敷かれていた。



誠一郎はすでにﾀﾞｲﾌﾞしたらしい。



お決まりだから、ｱﾀｼもﾀﾞｲﾌﾞした。





気持ち良い〜
ふかふか〜

時間はまだ７時
早めに食べたからまだまだ時間はあった。



内風呂に湯を溜めてお布団でごろっとしていた。




ｳﾄｳﾄ…。





夢を見ていた。
誠一郎も寝ていた。


まだ１５分くらいしか経っていなかった。


その一瞬で長谷川さんが夢に出てきた。
場所はここ。
長谷川さんと来てる設定だった。

２人で露天風呂に入って、しっぽり日本酒なんか飲んでいた。




ｱﾀｼ『露天風呂…』


誠一郎『あ、起きた？』


ｱﾀｼ『露天風呂入る？』


誠一郎『行こうか』