ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

20章:22の秋 (1/8)

20章:22の秋

「紗理奈ちゃんてさ、両親とか育ち、マトモでしょう?」

里沙が私にそう聞いた。渋谷のスペイン坂にあるカフェで、里沙は撮影終わり、私は休みで時間を合わせた。

里沙の私服はカジュアル。誌面とは別人のようなファッションなのだ。
今日は大きなだてメガネにパーカーをきている。
「え?」

「だから、育ちが普通でしょ?」

「う〜ん……」

うちの父親は、まあまあ知られた会社にいる。母も茶道や華道の先生で、正直貧乏とかそうゆう思い出はない。


毎年誕生日パーティーがあって、プレゼントがあって、怒られた記憶もない。

「やっぱり〜。だからあまちゃんなのよ」

ふふんと笑い、予想どおりと満足げな笑顔。

「紗理奈ちゃん、すぐ病むよ?特に地方出身者は狙われやすいんだから」

「そりゃ、事務所の人も悪いよ?だけど、すぐデカい仕事くれる確率が高いよ。そしたら紗理奈ちゃんの夢は叶うわけじゃん?」


ペペロンチーノを食べながら、里沙は喋り続ける。

「例えば、歌手になりたい夢があるとする。そのためにプロデューサーと寝る。夢が叶う。その子もプロデューサーもバンバンザイじゃん」
143 /193

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

星空の上に ©著者:さりな

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.