帰って里沙に電話をして、経緯を話した。

｢は？！レイプじゃん！信じらんない！そんなとこ早く辞めちゃいなよ。紗理奈ちゃん事務所どこだっけ？！｣

｢×××だよ｣


｢…………｣


里沙が黙った。

そして


｢社長って、佐藤さん？｣

｢そうだよ！知り合い？？｣

｢う〜ん…。直接は知らないけど、佐藤さんとこ辞めたら、業界いられないかも｣

｢どうゆうこと？｣

｢紗理奈ちゃんのいるグループで揉めて辞めた子は、ほかの事務所が扱いにくいの。｣

｢？？｣

言っている意味がわからなかった。

｢ようは、やくざな世界なのよ。紗理奈ちゃんが入ったところはその系列だから、ほかが扱いにくいの｣


｢…………黙ってなきゃいけないの？｣

｢仕事辞めるなら、事務所を辞めちゃえばいいけど、移籍は辞めたほうがいいかも｣

｢…もー！全然華やかな世界じゃないね｣

｢あはは(笑)華やかなわけないでしょ！近いうち詳しく話すよ。またお茶かクラブかパーティーでもしよっ｣

そう言って電話を切った。