目を見開いて、顔の小さな子と目を合わせる。


｢…乾杯｣

小さな声でそう返し、二人はシャンパンを乾杯した。


パーティーには、事務所の社長から頼まれて出席した。

｢紗理奈ちゃん週末あいてる？誕生日パーティーいってほしいんだ｣

｢誕生日パーティーですか？うちの事務所の子？｣

｢いや、いま朝ドラにでてる主演の子。うちの事務所と系列だから、華ってことで！お願い！｣

｢はぁ…。プレゼントとかどうしたらいいですか？私あったことないんですが…｣

｢いや、いるだけでいいんだ。あとタクシー代だすから、適当に挨拶して帰って大丈夫だから｣

｢…わかりました｣