スポーツ選手や格闘技、モデルたちのパーティー
たまに撮影にいったり、六本木で働いたりして過ごしていた。

撮影はもう水着ばかりで、気が滅入る。


(ハタチをすぎて、こんなに胸を強調した水着か…)

それでもカメラの前でよく笑った。

ある日の撮影で、
｢笑った顔が、老けてみえるから、今日はニッコリしないで｣

カメラマンがこう言った。

｢え……？｣

｢だからさ、今日はセクシーに真顔か微笑みだけください｣

｢……はい｣


笑うことも出来ない撮影は、延々１０時間に及んだ。

情緒不安定になりつつある私には、かなりツラい地獄のような撮影だった。

今なら流せることも、当時は気にかかって仕方なかった。