3章:嫉妬 (11/11)

「でもいいな、あのルックスで一途なんて。美奈の周りなんてチャラい男ばっかりですもん。」

「まだ２０歳だもんね…。」

末恐ろしい程に若いのだ。

「工藤さんの片想いなら全然チャンスありますよね！次会ったら絶対連絡先聞こうっと。」

美奈が手にしていた樹の名刺には、手書きの携帯番号もメールアドレスもなかった。

（関係ない、関係ない…。）

本当に？

樹と美奈が付き合う事になっても？