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7章:イケメンの部屋
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7章:イケメンの部屋
先日知り合いの美容師、タクヤとユキオと私の女友達と飲んだ。
私は飲んだ後、代行を呼んだら タクヤが乗ってきて『俺の家で良いんじゃない?』って言った。
私は別にイケメンだから良いかと思い、代行でタクヤの部屋に向かった。
タクヤのアパートに到着し車から降りると、タクヤは大分酔っ払ってたみたいで千鳥足だった。
しかもアパートは鍵空けっぱなし。
タクヤは『汚いよ』と言いながら部屋に案内する。
部屋に入ると、本当にヤバい。
まず玄関脇のゲージに入っている犬は結構な量のウ○コがそのまま。
洗濯器はオープンで干していない服がはみ出ている。
キッチンはシンクが真っ白。赤カビが生えたマグカップ、ペットボトルは散乱しており ガス台にもたくさん物が置かれている。
パンパンに入ったオープンなゴミ袋は捨てずに置きっぱなし。
リビング兼寝室は、クローゼットがオープンのまま服が溢れており、床にも服が散乱している。
テーブルの上も隙間のない程ゴミが散乱。
3人掛けソファーは物が置いてあり、一人ぶんのスペースしかない。
その周りの床も
所狭しと物が置いてある。
私は初めて見た、ザ・汚部屋に言葉が出なかった。そしてここに来たことに後悔した。
昔そーゆ部屋を紹介する番組ありましたよね?
絶対出れるよー。
そんな事を考えてるうちに、足の裏が痒くなってきた。
私は唯一綺麗な布団に入った。
布団に入ると 暖かかった。
タクヤが『暖かいでしょ。寒いの嫌だから電気毛布つけっぱで行ったんだ』
しかも設定は『強』
私は心の中で、『オイオイ。確かに暖かいけどエアコンもつけっぱだし大分電気のムダ使いだな。
しかも火事とか何かあったらどうすんだよ』と思った。
でも、もー眠いし寝ようと思い布団に入ると タクヤも入ってきた。
タクヤは『あったまいてぇー』を連発していた。
私は『大丈夫だから。』とタクヤのスプレーでガチガチにセットしてある髪をなでてあげた。
タクヤは私に甘えるように寄り添い手をつないで、足をからめてきた。
気づいたら2人は夢の中だった。
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