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6章:招待 (4/5)

今までの亜椰だったら、僕の言うことなんか、絶対に聞かなかっただろう。


なのに顔を隠して、ナイフをちらつかせただけで、こんなに人が変わるなんて…。


僕を見つめる瞳もまるで、子犬みたいだ。






あぁ、そうだった。
亜椰の変化に、感動してる場合じゃない。


ひとつだけ、確認することがあった。


僕は、ベッドの横に置かれた亜椰の鞄から、携帯を取り出した。


不安げに僕を見る亜椰を無視して、僕は亜椰の携帯を開き、受信ボックスと送信ボックスを交互に見ていった。






《お疲れ様バイト終わったから帰るね

《わかった気を付けて帰ってね亜椰は可愛いから心配だよ家に着いたらちゃんとするんだよ》

《わかってるちゃんとするから心配しないで?それに、あたしにははるちゃんしかいないんだからね




ここまでのやり取りを見て僕は、いっかい携帯を閉じた。

「…お金が…目的…?」

亜椰が、震える声で言った。
僕は、ひとつ大きく息を吐いてから、携帯を開くと『はるちゃん』にメールを送った。




《ただいま家に着いたよ今、家入ったらおばあちゃんが倒れたってみんな騒いでるから、しばらくの間おばあちゃんのとこに行くことになっちゃった帰ってきたらまた連絡するね》

送信してすぐに、返信がきた。

《大丈夫おばあちゃんの家って遠いの?こっちに帰ってくるまではもできないかな

しつこい奴…。
帰って来たら連絡するって、言っただろ…。

《うんごめんねちょっと忙しくなっちゃうと思うから》

《そっかわかった困らせてごめん…気を付けて行ってくるんだよ》








「…誰と連絡とってるの?」

亜椰が、泣き出しそうな顔で言った。
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青い花 ©著者:壱乎

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