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5章:好きな人 (6/8)

またどこの誰だかわからない、亜椰を厭らしい目で見る男の相手を、しなきゃいけないと思うと、憂鬱な気分になる……


……筈なのに、亜椰から連絡がくると嬉しくて、僕の憂鬱な気分なんか、どこかへ行ってしまう。



この気持ちは、待ち続けた飼い主が、やっと帰ってきたときに、尻尾を振って喜ぶ飼い犬と同じだろう。


今、世界中で飼い犬の気持ちを、こんなに理解できるのは、恐らく僕だけだと思う。


亜椰の飼い犬の僕は、尻尾を振りながら、受信したメールを開けた。


















《好きな人ができた。もう会えない。》





メールには、そう書かれていた。
何度読み直しても、理解ができない。


飼い犬になった僕には、飼い主の言葉は難しすぎるんだろうか…。













息が、うまく、できない。





『好きな人』って…。


亜椰の『好きな人』って…僕、だよね?


僕は…亜椰の…彼氏、なんだから。
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青い花 ©著者:壱乎

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