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3章:僕の役目
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僕と亜椰は、最寄りの駅前のロータリーに立っていた。
これから、何をしようとしているのか、全く想像がつかない。
男のとこに行くって…一体なんなんだ?
普通、彼氏を男のとこに連れて行ったりするの?
亜椰は、さっきからずっと携帯を、いじっている。
「ねぇ、亜椰…メールしてるの?」
「うん」
「…誰…と…?」
そう聞いた瞬間、亜椰が射るような目で、僕を見た。
「関係ある?」
関係…あるよ…。
僕は亜椰の彼氏でしょ?
僕への返信は、なかなかしてくれないのに、どうして他の人とは、そんなにメールするの?
「ふふっ」
亜椰が急に笑った。
「ねぇ、ここ通る人みんな皐月のこと見るね」
どうしてだろう…。
寂しい気持ちになったり、不安になったり…亜椰は僕を傷つけることしかしないのに、亜椰が笑ったり嬉しそうにすると、全て我慢しようと思う。
亜椰の嬉しそうな顔を、いちばん近くで見ていれるなら、なんでもしようと思ってしまう。
「皐月ってさぁ、あたしの彼氏だよね?」
亜椰がいきなりそんなことを、聞いてきた。
僕の方が、聞きたい。
「そう…思ってるよ?」
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