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2章:彼女からのプレゼント
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命令口調なのも冷たい目つきも、いつものことだし昔からそんな感じだったから、気にならない。
そんなことより、亜椰から貰った初めてのプレゼントに、僕は舞い上がっていた。
なんなんだろう、この胸がきゅうっとなる感じは…。
飛び上がって、窓から大声で叫びたい!
この袋の感じは、おそらく服だろう……って、そうか。
『これに着替えて』って、言ってたな。
あれ?待てよ?
今日って、なにかのイベントだっけ?
僕は誕生日じゃないし…クリスマスには早いし…。
付き合って3ヶ月が経った記念とか?
亜椰が、そんなことをするようなキャラには見えないけど…
もし、そうなら僕だけ何も用意してないのはマズイ…よな……。
「ねぇッ!まだ!?」
外から苛立った様子の亜椰の声が、聞こえた。
「ご、ごめん!すぐ着替えるから」
まぁ、いいか…。
服を渡してすぐに着替えろ、なんて言うってことは、これを着てデートする気でいるんだろうから、そこで何かプレゼントすればいいんだ。
なんか……
恋人同士って感じで、わくわくしてくる。
これから始まるであろう、亜椰との本物の恋人同士の時間を想像して、胸を躍らせながら紙袋に入った服を取り出した。
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