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2章:彼女からのプレゼント (5/10)










──その瞬間…






僕は数分前に、脳内で浮かれていた自分を、抹殺したくなった。








紙袋から出てきた白いコートは、女物の服に詳しくない僕でもわかるくらい、どっからどう見なくたって女物のコートだ。
それに花柄のワンピースと、黒いタイツとヒール…。
ご丁寧に、茶色いロングの毛がフワフワと巻かれたカツラが、入っていた。

「ねぇ…?亜椰…」

僕は、玄関のドアをそっと開けて、亜椰を呼んだ。

「着替えたの?」

嬉しそうに振り向いた亜椰が、さっきと変わらない僕の姿を見て、また冷たい表情に戻った。

「…遅いんだけど」

「ごめん…でも、あの服…間違ってない?」

「……なにが?」

「なにがって…あれ、亜椰のじゃないの?」

「は?アンタのだけど」

「え?だって、あれ…女物だよ…ね?」

「うん」

うん?今、うんって言ったよな?
え…確信犯?

「いいから着替えてきてよ、それとも何か不満なの?皐月ちゃん」
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青い花 ©著者:壱乎

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