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10章:苦痛と快楽の迫間
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──ブィイイーン
部屋にモーター音が響くと、亜椰の体が更に強張った。
ローターのスイッチを、いちばん上にあげ、剥き出しにした花芯に当てる。
「…ひぁあっ!!」
大きな目を見開いた亜椰の体が一瞬、飛び跳ねた。
「声、出せたね?」
「…っ!!…くっ」
僕の問い掛けを無視して、亜椰は苦しそうに歯を食いしばっている。
「我慢してるの?」
「……っ、…ん」
「素直になればいいのに」
「…ん…く…ッ!」
「頑張るね」
散々、泣き叫んだくせに…なんで、こんなに我慢するんだろう。
まだ僕を、拒絶してるの……?
いっぱい鳴いて、厭らしい体液流れ出させてたくせに…。
お仕置きで悦んでたくせに…。
恥ずかしいとこ、いっぱい見せたくせに…。
まだ僕を、拒絶するんだ……。
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