9章:2度目の出会い (24/24)

『え？ウチ？』


『無理だよね』


『う〜ん…ま、暇だしいっか』


『本当!?やったー！』

ﾄﾓは嬉しそうな顔をして喜んだ。


が、その笑顔がどこかひきつっていた事に、私はまだ気づいていなかった。



少し急ぎめに残りの肉を食べ、ｳｰﾛﾝﾊｲを2/3程飲んだ所でﾁｪｯｸした。

支払いはもちろんﾄﾓ。

私は清算を待っている間、ﾚｼﾞの横にあるｶﾞﾑを貰い、口に放りこんだ。


清算を終えて店を出ると、外は少し明るい。

とはいえ、春が始まったばかりのこの時期は、朝方と言ってもまだまだ暗い。


『いこっか』

そうﾄﾓに言って、家に向かって歩きはじめた。