4章:望まぬ出会い-トモ- (10/10)

私の働いている店は新宿でもそれなりに有名で、その日もOPENから1時間も経つ頃には賑わい始めていた。


金融,ホスト,会社のお偉いさん…

その色んな席を回りながら、途中ﾄｲﾚに行く為席を抜けた。


ふぅ、と一息ついて携帯を開くと

“新着ﾒｰﾙ 1件”

とあった。


誰だろう？
と思いつつ確認すると、さっき連絡先を交換した“東城頼朝”の名前。


『急いでるところ声かけちゃってごめんねでも本当、いつかうちの店に体入しにきてね』

そう書いてあった。


懲りないやつ…

そう思い、返事もせずに携帯を閉じた。