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11章:−2年後− (2/3)


ケンジの三回忌
みんなで沖縄に行く。



海羽は初めての飛行機に戸惑い気味だった。



海羽『マーマ』



少し話すようになった海羽はもう2歳になる。
最初に覚えたのはやっぱり『ママ』だった。

少し会話が出来るようになったし少し育児も楽になった。



よく食べて、よく遊んで、よく寝て、よく笑って…。


ほとんど手のかからない子だった。





誠一郎が荷物とバギーを持って、アタシは海羽の手をひいて空港からケンジんちに向かう。

1泊しないで、とんぼ返りだけど。





ケンジ母『あらあ、よく来てくれたわね。いらっしゃい。あらあ



海羽を見てケンジ母は歓喜の声をあげた。




ケンジ母『この子が海羽ちゃんね。可愛らしいわあ。愛希ちゃん似ねえ〜』



海羽は勝手にケンジ母に近づいて行った。
みんなでリビングに行き、ケンジ母の膝の上で海羽はおとなしくしていた。


アタシの耳にはピアスみたいなほくろがあり、海羽にもついている。

誠一郎はお洒落だって笑う。




ケンジ母『あら、まあ。耳に…』



それ以上言わなかった。
ケンジにもその位置にほくろがあったから。
それだけは誠一郎に言ってなかったから。


ケンジ母も言わないでくれた。



あとでこっそりケンジ母と話した。





そしてケンジの部屋に行く。




よく見ると壁に海の絵が飾ってあった。




誠一郎『この絵…不思議だな。なんか海羽のためにある絵みたいだ。』




羽モチーフの額縁に海の絵がおさまっていたからだ。




アタシ『本当に…、あれ。』





小さく人影まで描かれていた。男女の間に小さな子どもの。




アタシ『アタシ達みたい。』




ケンジんちをあとにして、少しだけ海を見に行った。





海羽はつくまで終始落ち着かない様子だった。





海羽を膝に乗せて砂浜に座る。



海羽『マーマじゅっと』


アタシ『ん?』


海羽『じゅっといっしょだょ』


アタシ『え…』


誠一郎『良い言葉覚えたなずっと一緒な。』





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