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10章:−過ちと希望−
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ふわふわした服に、くりくりの目、白くてぽわーんとした子だった。
誠一郎『愛希もこんなだったのかね?』
アタシ『こんな可愛くはなかったんじゃない?色白で目は多少大きかったみたいだけど。』
誠一郎『本当に天使みたいだよな。』
アタシ『鼻が高いのは誠一郎だね。』
誠一郎『全体的に愛希だよな
』
サユミ『お邪魔なら帰りますけど…海羽ちゃん行こう
』
誠一郎『だあかあらあ。自分が産めよ
ゲンキとの子をさ。』
サユミ『あら?言わなかった?アタシ別れたんだよ。なんかさ、彼氏ってより親友とか家族ってしか思えなくてさ。円満離婚(笑)』
アタシ『離婚って、あーた。』
サユミ『離れてみてさ、外の世界みてそれでも必要だったらまた戻れば良いし、気持ちが冷めたら友達やってればいいし。』
アタシ『へえー。深い世界だねえ。』
サユミ『ぶっちゃけ、ゲンキには内緒だけど。お互いちょっと気になる子がいるの。』
誠一郎『えーっ
』
アタシ『何それ
』
サユミ『合コンしたじゃん。あんた達だってそれで結ばれたようなもんでしょ。速水くん』
誠一郎『え
速水?速水の片思いだろ?』
サユミ『え?アタシが一方的に片思いなんだって。』
アタシ『いやいや、あれさ。あの飲み会速水の為にやったんだよ実は。速水が、サユミと思い出作りたいって。ナナセにも協力してもらって。』
サユミ『えーっ
まじ?知らなかった。』
誠一郎『あんだけ速水モーションかけてたのに気付かれなかったなんてな(笑)御愁傷様だよな』
アタシ『まあ結果オーライじゃない?ゲンキには悪いけど。』
サユミ『最初に切り出したのはゲンキだから。それは大丈夫でしょ
』
アタシ『あんたら不思議だねえー。』
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