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8章:−憂鬱な日々− (3/24)


心が砕け散る頃
やっと翔太が帰国した。帰国してすぐ仕事らしくすぐには会えなかった。



加奈
ナナセーおはよ
やっと会えたよー
お土産持って来てくれたあ。
ナナセにしか話せない事だからさ。でも話せて良かったスッキリしたよ。
また聞いてね



いやいや
アタシはどんよりだよ。
仕事してから来るって言ってたじゃん。

何なの、一体。



アタシは部屋に閉じこもった。







翔太が鳴ってる。




アタシ『ハイ…』


翔太『なんだ?体調悪いのか?』


アタシ『今までどこにいたん?』


翔太『仕事だよ。なんで?得意先にお土産配ってた。』


アタシ『得意先にって、どこ。』


翔太『暗いよ、ナナセ。どおした?今日オフだろ?会いたかったけどやめとくよ。』


アタシ『得意先にって加奈んとこなの?結婚の約束してんだって?海外ウェディングだって?アタシは…何なの?彼女って何カノなの?』




話したくなくなって、一方的に切った。




翔太
ナナセ何を言ってんだ?いきなり。親ぐるみの付き合いだし、しばらく会ってなかったから挨拶くらいは行くだろ



フルシカト…。



今日たくさん泣いて、明日からやり直そう。
翔太はマネージャーで、名前は木下…。


明日から翔太は木下…。




目が腫れたらまずいから氷をあてながら号泣。
一通り泣いて疲れたから寝る事にした。




加奈
追伸
お土産はアクセサリーでした
ナナセも早く彼氏見つけなあ



ハイハイ…
もう誰も信じない。




チャイムが何度も鳴ったけど、もちろん居留守。




翔太
明日は8時に迎えにくる。ゆっくり休めよ。






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