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5章:−抱かれていれば−
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アタシ『おはようございま…』
店長が珍しくホールに出るくらい忙しそうだった。夏実でさえアタシに目を向ける事が出来ないくらい。
急いで支度してホールに出た。
閉店までの4時間は、怒涛の時間だった。
もう電車はない。
夏実は彼氏が迎えに来てくれているらしく先に帰った。
アタシは疲れ過ぎて、だらだら着替えた。
柏木『着替えたら声かけて〜』
アタシ『はいー。』
ホールに出ると柏木さんが私服でいた。初めて見たけどやっぱり格好良い。
柏木『お疲れさん、今日は助かったよー。帰るかあ。』
バイト♂『送り狼は駄目っすよー店長(笑)』
柏木『若者に手を出すほど若くないって。来てくれたら話は別だけどね(笑)』
バイト♂『奥さんに報告しときますっ
』
柏木『言え言え
愛希行くぞー。』
ドアを出ようとした時、背中に手が触れてドキッとした。エスコート慣れしてないおかげで。
店長はBMWに乗っていて、また似合っていた。
車で30分くらい、笑い話で終わった。
柏木『そういえば愛希は彼氏とかいるのか?
』
アタシ『一応。今は遠距離ですけど、春には同棲予定ですよ』
柏木『だよなあ、こんな可愛い子放っておく理由が見つからないもんなあ、正解
』
アタシ『うまいんだからあ。店長の奥さん美人だって夏実から聞きました。写真とかないんですか?』
柏木『ダッシュボードに入ってるよ。』
かなり至近距離になり、心臓が止まりそうになった。
なんとか隠して写真を見たら、びっくりするくらいやはり綺麗だった。
女優さんで言ったら、んー、奥さんが女優さんみたいだからなあ。
しいて言うなら、綾瀬はるかちゃんを大人っぽくした感じ。
アタシ『キレ可愛いって感じですね。良いなあ、店長綺麗な奥さんと可愛い子供
』
柏木『愛希もタイミングだよー。可愛いんだからさ
車内で2人きりで緊張するくらい。女慣れはしてるつもりなんだけど(笑)』
アタシ『今日は褒め殺しの日ですか(笑)』
柏木『staff内でもそんな話出てるよ?俺は美人しかとらないって
』
アタシ『(笑)』
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