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2章:−夏の思い出−
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みんな良い感じで酔っていた。本当に楽しんでる感じ。
またナナセとタケシがいなかったのは、また、たぶん?ヤリに行ってんのかな、みたいな。
ケンジ『もしかして』
アタシ『何?』
ケンジ『タケシとかいないからさ。また…』
アタシ『好きにやらせとこうよ』
ケンジ『いやいや、特別室みたいのがあんだよ。あとタケシ以外にもう1人消えたからさ、3Pかな?って。』
アタシ『覗きたいわけ?』
ケンジ『行こうぜ、ちょっと確認したら戻ろう』
箱の外に小さな箱がまたあった。
アタシ『裏なんだ。』
ケンジ『たいてい荷物置場になるんだけど、寝泊まり出来るようにもなってんだよね。』
近づくにつれて、やはり声が聞こえてきた。
覗きが出来るくらいの、カーテンの隙間があった。
タケシがバックでヤッていて、もう1人がナナセにくわえられていた。
ナナセは恍惚とした笑みを浮かべていた。
アタシは絶句。
ナナセの白くてモデルみたいな身体に男2人…。
美女と野獣だった。
くわえられてるのが、ナナセの髪を掴んでたり、タケシがお尻をはたいていたり。
SMの世界みたいな。
アタシ『ちょっと…帰ろう。気持ち悪い』
ケンジ『わかった。』
とりあえず飲み直す。
アタシ達はしばらく黙っていた。
アタシ『秘密ね。いろいろと。』
ケンジ『わかってる。』
肩を抱かれて寄り添う。
サユミがカイトの膝の上に座って楽しそうに話したり可愛いキスをしたりしていたのが、普通ならあり得ない状況だけど、可愛く見える。
ナナセのあとだから。
ナオもユウキもそれぞれいちゃいちゃしてるし。
アタシはアタシで、軽く耳にキスされたりして、恥ずかしかったけど、もちろん嫌ではなかった。
くすぐったい感じがまた良かった。
ケンジ『明日からまたしばらく会えないのが嘘みたい。』
アタシ『ここだけじゃないよね?夢じゃないよね?』
ケンジ『俺が惚れたんだからあり得ないだろ(笑)』
アタシ『良かった。アタシね、本当は彼氏いるの。』
ケンジ『うん…。』
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