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7章:マツナガシオリ。 3 (10/10)

「何でオイラがキミを選んだか、
教えてやろうか」


男の顔に笑顔が戻った。


「………」


岡野は何も言わず、
じっと男を見ていた。


「死にたくなかったんだろ?
だから、
もう一度だけチャンスをあげる。
49日間、
松永詩織として生きてみなよ。
しばらくしたらまたオイラ、
遊びに来るね〜!
あ、そうだ」


゛パチン!゛


男は指を軽くならした。


「…!」


男が指をならすと、
枯れた観葉植物が、
一気に元に戻った。


「じゃあね〜!」


呆気にとられる岡野をよそに、


男は笑いながら、


岡野に手を振った。


「…?」


岡野は見た。


男の背中の帯の結び目に、


黄色い風車が刺してあった。


「…あ…」


男は、


煙のように、


岡野の前から姿を消した。
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不幸自慢ができる幸せをあなたに。 ©著者:前田つぐみ

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