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7章:マツナガシオリ。 3
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岡野は急に、
怖くなった。
さっきから笑顔を絶やさなかった男が、
急に岡野を睨みつけていたからだ。
「…何だよ…」
「…キミに信じてもらおうか。」
ニヤリ。
男はベッドから立ち上がり、
部屋に隅に置かれた観葉植物のそばで、
そっと手をかざした。
「…………」
゛パリ…パリパリ…パリ…゛
岡野は息を飲んだ。
「…お…ま…」
生き生きと緑の葉を生やしていた木が、
まるで早送りのように、
茶色くしなびていった。
それは、あっという間…
観葉植物は5秒もしないうちに木っ端みじんになって、
砂のようになった。
不思議と。
岡野の背筋が凍りついた。
男の笑顔に、
恐怖を覚えた。
…本物だ、こいつ…
本当の死神だ…
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