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30章:オカノトモヤ。8
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「いや、違う。隣の河内町だけど。」
「そうでしたか。
南町って誰かいた気がしたんだけどなぁ…」
「南町で何かあったん?」
岡野は首を傾げた。
「え、お前、知らないの?」
たまたま2人の話を聞いていた係長が、話に入った。
「へっ?」
「南町って最近、不審者がうろついて通り魔が出たんだよ。
老人が刺されて隣の中央署で救急が出たぞ?
南町って誰かいなかったっけ?」
「…あ、矢向ちゃんだ」
ふと後輩が思い出したようにつぶやいた。
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