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25章:マツナガシオリ。 9 (7/11)

「…もういいじゃん、
これ以上突っぱねなくていいよ。
詩織は詩織だよ?」


「…ありがとう…」


いい友達じゃないか。
羨ましいよ。


松永はエリコの笑顔を見て、
はにかんだ。


こんな友達がいるのに何で、
無理をして東京にしがみついているのだろう。


松永はエリコの話を、
もっと聞きたくなった。
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不幸自慢ができる幸せをあなたに。 ©著者:前田つぐみ

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