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9章:〜出逢い〜
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9章:〜出逢い〜
ある夜アタシはいつもの様に仕事を終え、今から帰るとアキナにメールを送信。
帰宅するとアタシは必ずお風呂に入る。
なんかキタナイから。
仕事に着て行った服は即洗濯機へ。
何度も何度も体を洗う。
髪も体も納得がいくまで洗った。
だってなんかキタナイもん。
そして夜遊び用のメイク、服にチェンジする。
アキナとマンションを出て今夜もネオンの中へ吸い込まれる。
“また今夜も朝まで唄うか〜!”
アタシ達はシダックスへ入ろうとした。
その時、アタシとアキナの肩に手が置かれた。
『な〜にしてんの♪』
アキナ:ワッ!
アタシ:はぁっ?!
見上げると長身な男がアタシ達の肩を抱いていた。
アキナ:ビックリした〜!
アタシ:なに?!
男:二人でどこ行くのかな〜って思って♪
アタシ:関係ないから。
男:待ってよ〜。僕、怪しい者じゃないから(汗)
アタシ:十分怪しいから。
男:あのビルの5階にある、【Club sky】ってお店で働いてる誠二って言います。
アタシ:あっそ。
アキナ:(笑)
誠二:冷たいなぁ…(汗)
予定がないならウチの店に飲みに来ない?
アタシ:行かない。
誠二:即答やね(汗)
ねっ?来て?じゃないと僕、店に戻れないんだよね。
アタシ:だから?
誠二:お願い!飲みに来て下さい!
頭を下げる誠二。
アタシ:無理。アタシ達行き先決まってて忙しいから無理。じゃぁね。
―ダッシュ!!―
アタシ達はシダックスへ駆け込んだ。
部屋に入ると飲み放題のドリンクと軽食用のフードを何点か頼んだ。
アキナはとにかくよく食べる。
飲んで食べて唄って。
それがアタシとアキナに共通するストレス発散方法。
どんだけ唄っても、何時間唄ってもリストが空になる事がない。
音が止むのは曲が終わって次の曲が流れ出すまでのほんの何秒かだけ。
根っからのカラオケ狂だ。
お互いが休みの時21時から唄い始めて気付いたら翌朝7時だった事もある。
アタシ達は毎回全力で唄う。だから唄い過ぎた日には声がカサカサだ。
でもそれでも翌晩にはまた唄う。
毎晩徘徊して飽きたら朝までカラオケな生活。
ホントに楽しかった。
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波瀾万丈底辺人生 ©著者:ペリドット
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