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2章:シン
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三人が待ち合わせ場所に揃うと、
とりあえずサ店に行くことになった。
アタシは何で急にシンが辞める気になったのか知りたかった。
それを察したのか、シンが話し出した。
シンの実家は歯科医院でそれを継ぐためにシンの弟が浪人して勉強していた。
それは知っていたのだが、
弟が急にやっぱり自分のやりたいことをしたいと言い出したため、
長男のシンが勉強して大学に入りなおしたいってことだった。
アタシは、もう何も言わなかった。
きっともう会えなくなるんだなぁ…
と、ぼやっと考えていた。
ナオヤも何も言わなかった。
のちにRに行った時に、この時のことを
ナオヤが
「もっともらしい言い訳をするなって正直思った。落ち目だったから逃げたかっただけだろ。」
と言っていたが、
この時のアタシもそう思っていた。
辞表を書いてナオヤに預け、三人でご飯食べに行った。
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赤い糸 ©著者:HARUKA
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