クリスマスの事は
今でもﾀｶｺと不思議に
思っている。

ｼﾝと連絡取れないらしい。

今じゃそんな
危ない話しも笑い話。
ｱﾎな二人。


お正月は久しぶりに
実家に帰った。


家出同然て家を出たけど
母親は普通だった。


正月休みも終わって
冬がすぎ
少し暖かい季節が
又やってきた。




社長『駄目？』


咲『何？』


社長『お願い！俺も頼まれて…』


咲『だから何？早く言ってよ』



コロッケを作りながら
キッチンから
社長を睨んだ。


社長は言いづらそうに
してた。



あーｲﾗｲﾗする。


何で私が
お願い聞かなきゃ
ならないの？


あーめんどくさい男。


さっさと言わない社長に
怒りが込み上げる。



社長『やっぱりいい。
咲怒りそうだし』



咲『…………』


無視。


何分このやり取り。



面倒。



金とかいらない。


出て行って。


うざい。



コロッケを揚げる油が
私にはねる。


尚更ｲﾗｲﾗ。



咲『はぁー…』



私って嫌な奴。


こんなに世話してもらって更に我が儘。


意見が分かれると
ｲﾗｲﾗ。


思い通りにならないと
ｲﾗｲﾗ。


私は社長の事
好きじゃない。


社長が好きで私と
いるんだよね？
って思ったりする。


でも自分が寂しい時は
甘える。
キスを迫り
ＳＥＸする。


私
気持ち悪い。



テーブルに夕食を
無言で並べる。


社長はいつも
手伝ってくれる。


今日も普通に
手伝ってくれる。



無言で夕食が始まった。



社長『怒った？』



咲『さっさと言わないからｲﾗｲﾗする。』



社長『怒りそうだから』



咲『怒りそうな話を
わざわざするの？』



社長『頼まれて…友達に
ごめんね咲』



あ゛ー
めんどくさい！



結局この日は
ずっと無視。



こんな日常。


嫌いじゃないよ。


愛はないけど。


私はね。