家を出てから2ヶ月。

母からたまに
Mailがくる。
ｼｶﾄ。
毎日忙しくて
返信する暇がない。


なんて嘘。


自動車学校も順調。


ﾀｶｺとはたまに
合コンするけど
特に何もなし。



香織ｻﾝはよくうちに
泊まりにくる。


前々から
ゴールデンウイークに
社長が私の好きそうな所に連れていってくれると
言っていた。


本当はｼﾎ達もって
話しだったけど
城戸さんが海外出張が
長引き行けなくなった。




今日はその日。
出発は夕方。


夕方
社長がアパートの下にきて私は車に乗り込んだ。
６時に予約してるって。


社長の私服。
ジーンズにＴｼｬﾂ。
普通。
変でも興味ない。


社長の事は嫌いじゃない。むしろ居心地がいい。
清潔だし、
いい匂いもする
見た目も若いし、
ﾜｶﾞﾏﾏだって
聞いてくれるし
お金くれるし
ｵﾅﾆｰの見せ合いなんて
変態っぽくて
興奮しちゃう！




って思ってたんだけど
最近愛だの恋だの社長が
言い出して……


私そんなの求めてない。
いらない。


そしてＳＥＸ。
気持ちよくない。
下手に触られたら
逆に濡れてたのも
砂漠になっちゃう。


今日は確実にお泊り。


ﾀｶｺには実家に親戚が
集まるからって言った。



秋山『咲楽しみ？』


咲『うん』


私きっと前より
素っ気ない。


私はMailの受信ＢＯＸを
見ながら答えた。



（あーぁ〜結局ﾕｳｼﾞは
何だったの？もー
受信BoxのMailもない。
返信すらしない。
写真も消そうかな。）


最後の日にホテルで
撮った写真。


ﾕｳｼﾞは待ち受けにする！
って張り切っていた。



秋山『もーつくから！
咲退屈させてごめんね』



咲『そんな事ないよ』


窓から流れる景色を見て
ぼーっとする。


明らかに田舎に来てる。
買い物とかでは
なさそうだ。


高速をおりて
山道を走ると
別荘が沢山見えてきた。



秋山『ここだよ！』


秋山は車をとめた。


咲『別荘？社長の？』


秋山『違う違う〜
まず入ろう。』


ｼｰﾝとした森に別荘。

落ち着く森林の香り。


私達は中に入った。