秋山
『咲ﾁｬﾝタクシーでおいで！』


咲『は〜い』


最近秋山は変わった。
お金だけの関係じゃなく

愛してる？とか

俺の事どの位好き？とか

色々聞いてくる。

私も嫌とは言えず…。


咲『さて行くか〜ぁ』


会社の集まりだからと
秋山に前にスーツを
買ってもらった。

ﾕｳｼﾞのﾈｯｸﾚｽは
あれから
はずしてない。
私の宝物。


タクシーで指定の場所に
行く。
秋山と１番初めに
会った一品料理の店。



二階に通された。

部屋に入ると
何人か来ていた。


上座には席が3つ
用意されていた。


私は居る人に
軽く会釈をして
立っていた。


新人は私ともー１人。
同じ歳の子みたい。


段々人が集まってきた。


『新人さん？』


咲『はい。』


『多分前の席だと思うよ』

咲『あっはい』


まさか上座に勝手に
座る訳にはいかない。


秋山『青山さん
早かったな』


咲『はい』


急に青山さんって
言われてびっくりした。


秋山『前に座って。』


咲『はい。』


少ししたら上座に
もー一人の新人が
座った。

私とは同じ歳とは
思えない位の童顔。
体も痩せてるってより
薄っぺらい。


秋山『さー久しぶりだな
皆で集まるのは』


秋山が話し出した。
いつもと全然違って
社長になってる。


秋山『新人の青山咲さんと酒井たかこさんだ』


咲『青山咲です。色々
勉強していきますので
宜しくお願いします。』


ﾀｶｺ『酒井たかこです。
宜しくお願いします。』


声が少し震えていた。


秋山『これから皆に自己紹介してもらう！高野から
順番だ。』


全員かわからないけど
20人位。少し男の数が
多い。若い人ばかりで
楽しそうな会社。


面接の時にいた
遠藤さんもいた。


秋山『じゃここから
無礼講だ〜青山さんと
酒井さん宜しくな！』


皆ニコニコしていた。