ｼﾎ『え゛ー！何それ？
愛してるとか、付き合うとかないの？』


咲『ない…』


ｼﾎ『どーして咲も言わないの？』


咲『言いたかったけど…
言えなかった。』




次の日学校でｼﾎに話した。



ｼﾎ『何でそーなんだろ！
じれったい！』


咲『だって…』


ｼﾎ『だってじゃないよ！
今時中学生でも告白できるよ！』


咲『でもﾈｯｸﾚｽもらった』


私にはまだ早い一粒ﾀﾞｲﾔのﾈｯｸﾚｽ。


ｼﾎ『それでﾕｳｼﾞ君いついくの？』


咲『今日。』


ｼﾎ『今日？何時の電車？』

咲『１１時すぎの…』


ｼﾎ『帰るよ！ほら早く』


咲『帰るって…？』


ｼﾎ『見送り位しなさいよ』

咲『辛くなるからいいよ』

ｼﾎ『後悔するよ』


咲『もー泣きたくないよ』

ｼﾎは職員室に私を
引っ張って行き
担任を呼んだ。


先生『中に入ってこいよ』

ｼﾎ『いいから来て！』


先生は渋々廊下に
出てきた。


先生『なんだ？』



ｼﾎ『帰るから！』



先生『ナニ？駄目だ』


ｼﾎ『今日だけ！』


先生『理由は？』


咲『いいよ〜もー行こう』

ｼﾎ『咲の好きな人が東京に行くんだって。だから
見送り。』



先生『何でｼﾎもいく？』



ｼﾎ『咲が一人で出来ると
思う？』


先生『絶対この先早退
させないからな！
わかったか？』


ｼﾎ『うん！』


先生『咲は？』


咲『わかった。』


先生『じゃ帰れ』


ｼﾎ『ありがとう。
咲行くよ！』


咲『うん…』


電車に乗りﾕｳｼﾞの地元の
駅まで行った。





咲『いないね…』


ｼﾎ
『あれ！ｹｲｼじゃない？』



人込みの中ｹｲｼが
友達と改札口付近にいた。

私達はｹｲｼの所に
行った。


ｼﾎ『ｹｲｼ君！』


ｹｲｼ『お前達何してるの』


ｼﾎ『見送り。ﾕｳｼﾞ君の』


ｹｲｼ『ﾕｳｼﾞ繋がらなくて！』


咲『もー来てもいいよね？』


ｼﾎ『そーだね』


辺りを見ても
ﾕｳｼﾞの姿はない。


ｹｲｼ『あーーーー！
きたきた！』