咲『嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
会いたくない。会いたくない。早く居なくなって！』


私の方からは
運転席の直は見えない
でも運転席の所で
誰かが話してる。




あの背の高さ。

色の黒さ。


ﾕｳｼﾞ………



私は改札口を出て
隠れた。


ドキドキドキドキ。

久しぶりの
ドキドキ。


手・足が震える。


（何で？
今会いたくない！
嫌だ嫌だ嫌だよ。
よし！人込みに紛れて
出て話しに
夢中になってるうちに
帰ろう。それがいい。）



私は皆に紛れて
知らない男子の後ろに
隠れながら外に出た。



ﾕｳｼﾞ『咲！サキ！』


私は無視して歩いた。





誰か走ってくる。




ﾕｳｼﾞ『逃げるなよ。』

強く腕を掴む。

回りの一年生は
ちょっとビックリしてた。

咲『逃げてない』


直『ﾕｳｼﾞさんちょっといーっすか？』


咲『直呼んでるから行きなよ。』






咲『ｲﾔｰｰｰｰｰ』


ﾕｳｼﾞ『お前も行くぞ。』


ﾕｳｼﾞは私を担いだ。


咲『ねー降ろしてよ！
恥ずかしいよ


ﾕｳｼﾞは無視して
直の所へ行く。


直『今日咲と遊ぶんですか？俺らもいーすかね？』


ﾕｳｼﾞ『咲はやらせる女じゃないからな。直勘違いするなよ』


直『え？あっあーわかりました。すみません』



ﾕｳｼﾞは私を担いだまま
自分の車に
乗せた。



（どーしょう。
どーしよう。緊張する）


ﾕｳｼﾞ『ﾏｯｸ行くか。』


咲『あっ…うん。』


ドライブスルーの
ﾏｯｸを買い
近くの海へ行った。


ちょうど夕日が眩しい。