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4章:右手にティッシュ、左手に勇気…凡人さんver
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4章:右手にティッシュ、左手に勇気…凡人さんver
ちゃんこで有名な隣町、『双子山』。凡人さんは駅につくなり『ここが、花子ちゃんが引っ越した街か…』一言つぶやく。
そう、凡人さんは花子ちゃんにあの時のティッシュを渡しに来たのだ。大好きだったあの子に…左手に大きな勇気を持って。
しかし凡人さんは気付いていなかった…彼の右手にあったティッシュを電車内に忘れていた事を。
『さて花子ちゃんを探すか…』しかしこの広い街だ、そう簡単に見つかるわけもない。凡人さんはまず腹ごしらえするため、名物のちゃんこ鍋を頂くことにした。
『双子山のちゃんこ鍋、ここを食べなきゃ語れない!!』そんな旗を掲げた店に入る事にした。駅前という立地、豪華な門構え、そして旗のコメント、明らかに地域一番店だろう。凡人さんは『オススメをひとつ』慣れた口調で言う。しかしそんな一言で女将さんは凡人さんが舌の肥えた人間だと言う事を瞬時に読み取る!小走りで板前の所まで走り『スメちゃんワン(オススメちゃんこ鍋一つの略)、気合い入れてくんろ〜!』板前も何か感じ取り、素早く、しかし丁寧に鍋を準備した。…『はいよ。』板前が女将に鍋をだす。それを小走りで女将が凡人さんに渡す。
豪華に盛られた鍋を見て凡人さんは思った、「くんろ〜ってなんだ?」 さっきの女将の言葉を気にしていたらしい。
そんな事はさておき凡人さんは鍋を食べる事にした。ズズッ、ズズズーッ…
な、なんだこれは…
パンチのない味、しかし主張してくる謎の辛み、それぞれの食材が奏でる不協和音、傍らに置かれた紫色の妙な薬味、何よりも不可解なフォーク…
まずい…
よくみれば髪の毛も浮いている。味以前の問題だ…
凡人さんは貼紙を確認した。
−−『まずかったらお代は頂きません。』−−
当たり前だ、こんな料理に1300円も払えるか!
『まずいのでお金は払えない。』そう置き手紙を残して店を後にした。小心者の凡人さんは直接言えるわけもないですから…
ちなみに凡人さんの現在の所持金800円。
まずい以前の問題、お金は足りなかった。
まずいが残さず食べた。
何が悪いと言えば、貧乏が悪いのだ。
さぁ気を取り直して花子ちゃんに会いに行こう!
会ったらなんて言おうかな?会ったらなんて言おうかな?凡人さんはそう心の中で無駄に二回つぶやいた。
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OH!凡人さん! ©著者:天児
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