ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

7章:愛 (2/9)


「もう冬だね、寒い。」

「…もっと厚着したほうがいいよ」

あたしの言葉に、樹里は素直に頷いた。

「うん、あ、飛行機雲」

ね、と空を指差して笑う。


敬語は使わないで、
名前で呼んで、

皆瀬樹里と過ごす時間が長くなった。

秋の終わり。
冬の始まり。

この人は、あたしの何が気に入ったのか、しょっちゅうあたしのクラスに顔を出して、楽しそうに笑って、

一緒にお昼食べよう、
一緒に帰ろう、
次の時間サボろう、
散歩に行こう、

にこにこ笑いながら、あたしの腕にその細い腕を絡める。

クラスメイトは驚いていた。

『皆瀬先輩だよ、』

『なんで?』

ガヤガヤと、だけどコッソリと、そんな言葉が囁かれる。

友達は離れていった。
なぜか、

「坂本さんも、体にお絵描きしてるんじゃないの?」

廊下で知らない人とすれ違うとき、そんなことを言われた。

ニヤニヤと、意地の悪そうな笑みを浮かべて、あたしを見ている。

68 /235

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

CASTER ©著者:樹里

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.