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3章:世界の外側 (2/9)


高校1年生のあたし。

世界の内側で生きていたあたし。

桜が散って、春の雨に打たれた花びらは、地面に汚くこびりついていた。

綺麗だ綺麗だと見上げていた花は、通行人に踏まれて無惨な姿。

桜の花も忘れられ、梅雨がきて、衣替えの時期になったころ。
1年生の間で、ある噂が飛び交う。

「3年の皆瀬先輩知ってる?」

「知らない」

「超可愛い先輩!髪の毛明るくて、目立ってる人なんだけど、」

「その人がどうしたの?」

「衣替えで半袖着るようになったじゃん?先輩の腕、彫られてるんだって!」

「彫られてる…?」

「入れ墨あるんだって!」

見たくない?!
と、はしゃぐ友だちに、あたしはたぶんポカンとした顔をしていたと思う。

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CASTER ©著者:樹里

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